方言
友達が「お湯が煮えくり返っている!」と言ったら、娘さんに大笑いされたそうだ。
そんなに笑われるとは、娘さんには、聞いたことがない岡山弁のように思われたのだろう。
確かに、関東では聞いたことがないと思う。
で、果たして方言だろうか?と辞書を引いてみた。すると、
【煮え繰り返る】 「にえかえる」を強めていう語。「腸(はらわた)が煮え繰り返る」(甚だしく立腹する)
とあった。
何十年も故郷を離れて住んでいると、こちらで使わない言葉は方言だと思って、自然に出てしまう場合もあるが、意識的に使わないようにしてきた。
でも大人になるまで使っていた方言は、自分の体にしみついている。
未だに岡山弁だとこういうんだが、こちらの言葉ではこういう言葉になるけど、ちょっとニュアンスが違うんだなあ、と思うようなことがある。
「お湯が煮え繰り返る」など、こちらだと、「沸騰している!」とか、「煮え立っている!」ということになるが、状況を表す上でなんだか物足りない。
日常的に使っていた言葉が、方言でもないのに関東では使われない。
つまり、昔に比べて、使っている語彙が減ってきているのだと思う。
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