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2017年3月31日 (金)

藤原ていさん

昨年、終戦直前の満州からの引き揚げ体験を語ってベストセラーとなった『流れる星は生きている』の作家、藤原ていさんが亡くなられた。
98歳で、認知症で施設に入所していたという。
 
夫の新田次郎さんの山岳小説は、山の怖さ、自然の厳しさを微に入り細にわたって描かれていて、圧倒される思いで何冊も読んだ。
その新田次郎さんが小説を書く動機とされたのが、『流れる星は生きている』で作家の道を歩み始めた、ていさんに触発されてのことだそうだ。
 
ずいぶん前に、ていさんが「徹子の部屋」に出演していた時の様子を思い出した。
70代ぐらいだったと思う。
周囲におもねらず、気丈に生きていられる様子が感じられた。
そのように生きてこられた藤原ていさんが、98歳の老齢を生き長らえるに、最後は認知症で終えられたという。
むべなるかな!
 
先日テレビで放送されたのは、認知症になる割合が、2025年に国民の9人に1人と予想されており、そのような予想される事態にどう備えるべきかなどについて考える番組だった。
食事に気を付け、運動を怠らず日々生活していれば、長生きするかもしれない。
でも、ボケないようにと、頭を使う努力をしていても、追いつかない老化は脳の働きを弱める。
宿命と思うしかない。

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