九州一周旅行

九州全県を5日間で巡るツァーの旅をしてきた。

飛行機で佐賀空港に降り立ち、帰りに福岡空港から飛び立ったほかは、日中は大半バスに乗っていた時間のような気がする。

大分で別府温泉泊まり、宮崎で青島温泉、鹿児島で指宿温泉、長崎では雲仙温泉と、温泉三昧の旅だった。

貸し切りバスは佐賀県の会社だったが、バスに乗っている間、ガイドさんはほとんどしゃべりっぱなしだった。

神話伝説から、通る道々にゆかりのある著名人について、山や川が見えればその説明と、全県にわたって、よくもこれだけたくさんのの話しネタをよどみなくしゃべれるものだなと、本当に感心してしまった。

ガイドさんの話を聞いていただけで、随分と地理と歴史の勉強をしたようだ。

鹿児島から熊本へ北に有明海に沿って、雲仙の普賢岳を眺めながら、フェリーに乗るため長洲港まで走っている時、眼下に『漱石ゆかりの宿』と書かれた大きな看板が屋根に置かれているのが見えた。

『草枕』の舞台となった、前田案山子の別邸だった家だった。

これを見つけられたのはうれしかった。

かなりの強行軍の旅だったが、九州全体が大きくつかめたのはよかった。

次は、局所的に、『草枕』の小天温泉、内田百閒さんが好きだった八代の『松浜軒』などを訪ねる旅ができたらいいなと、九州が身近に感じられるようになった。