財布
息子が買ってくれたフェラガモの黒い財布が、14年間使ってとうとう小銭入れの布部分が破けて小銭が隠れたりするようになった。
旅行用に使っている頂き物の財布もあるが、普段使いはカード入れが沢山あるのがいい。
このところ、出かけると何とはなしに財布を見ていた。
先日、三越ショップでイビサのオリーブ色の財布を見つけた。
カードが8枚入れられる。札入れの部分は2か所ある。そして財布の外側にもちょっと差し込めるようにポケットが付いている。
よく使うカードの全部と、札入れ部分の一方には割引券、駐車券などが入れられて使い勝手がいい。
この店では贈答品の食品などを買ったりするのだが、カード会員になるよう何度勧められても、「もうカードは増やしたくないので」と断っていたのだが、女性店長の言葉巧みな勧めに、すぐさま入会してしまった。
「入会していただけば千円安くなります」というものだった。
千円値引きしてもらえるんだ!と、お金勘定に走ってしまった。
実際には、ポイントが千円付いてすぐにも千円の買い物ができるということだったのだが。
とにかく気に入りの財布が買えたのはうれしい。
イビサのバッグは皮に彫り込んだ複雑な装飾模様がきれいで、いくつか持っている。
ポケット部分がいっぱいあって、こんなに要らないと思うこともある。ポケットの中にポケットがあったりするのだから。
かつて母が入院していたとき、倉敷の実家へ帰ったことがある。
夕暮れになって到着し、いざ戸を開けようと思ったら、鍵がいくら探しても出てこない。
こうなったら、少し離れているところに住んでいる弟に電話をして開けてもらうしかないかとあきらめかけた。
そうして、今一度と隅から隅までバッグのポケットを丁寧に探したところ、何か所もある使わないポケットに鍵がポツンと入っていて、大いに”助かった”という思いをしたことがある。
今度の財布はすべてを気に入って、うれしい気持ちで眺めている。
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