メガネを新調
小さい字が少し読みにくくなったかなとは思ったが、数年のうちには白内障の手術をするのだし、その時は多焦点レンズにしようと思い、少しは我慢しようと思っていた。
が、それがまだ2、3年先やらもっと先なのかわからない。
毎日の読書は大切な時間だし、字体が小さかったり、旧書体の読みにくい字に目を凝らさなければすぐには読めなかったりするようじゃ、ただでも読むのが遅いのに、手間取っていては仕方がない。
メガネを新調することにした。
メガネが出来上がって受け取りに行った際、壁に《3分で聴力がわかります》というポスターが見えた。
近頃ますます耳が遠くなったとは気になっていたのだが、まだ補聴器などを使うつもりなど全くない。でも3分で自分の聴力がわかるなら、試しにとやってもらうことにした。
眼鏡屋さんなのだが、補聴器にも商売をのばしたようだ。
20センチほどのiPadのような機器で、20代、30代、と60代まであって、その上は〈みんな〉となっている。
60代までしかないところをみると、70代以上は老化により聴力が衰えてくるものとされているからだと思う。、
店長が、〈みんな〉を押して、「聞こえますか?」と言った。
私はまったく聞こえない。
「これが聞こえなかった人は今までいなかったんですが」という。
「そこの人にも聞こえていると思いますよ」というと、
「ええ、ピーピーと聞こえます」と、3メートルほど離れている60代だという男性店員さんが答えた。
それからは店長は、補聴器の顧客が見つかったとばかりに、「まず、耳鼻科へ行って、処方箋をもらってきてください。うちでは少し割引ができます」と、試しにこれを、と小型の補聴器を耳に付けてくれて、熱心に説明された。
最後に「この補聴器はどのくらいするものですか?」と聞いたら答えない。
「何十万円もするんですか?」と言ったら、「何十万円もします」というので驚いた。
人の話を聞き取れないこともよくあるが、大事なことは間違いのないように1、2度聞き返したり、差支えないことはそのまま聞き流したりしている。
病的な難聴ではなし、耳の老化現象が少し早く来たと思って、自然に受け止めよう。
新しいメガネはちょっと無理をしてデザインのいいのにした。
とても気に入っているので、白内障の手術をするときは単焦点レンズにして、メガネのレンズだけ変えることにしようかなと思い始めている。
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