ちくわぶ
浅田次郎の『パリわずらい江戸わずらい』という随筆の中で”ちくわぶ”について書かれている。
大阪でタクシーに乗った際、ドライバーが"ちくわぶ"というものを知らなかったのでコンビニでおでんを買ってちくわぶを食べさせようとしたらコンビニでも売ってなくて驚いたという話である。
浅田次郎さんにとっては、ちくわぶが売り切れたおでんは、マグロを切らした鮨屋と同じぐらいになくてはならないものだそうだ。
私は今までちくわぶなるものを食べたことがなかった。
見かけたことはあるような気がするけれど、何に使うのか知らなかった。
そこまでいうならばと、急にちくわぶを入れたおでんが食べたくなった。
そして、その気で見れば、生協でもかまぼこなどと並んでちくわぶが売られていた。
そこで関東ローカルダネらしいちくわぶを入れたおでんを作った。
小麦粉、水、塩だけで練ったものだが、おでんの味付けだと少しねばりのある食感の食べ具合がよく、不思議においしい。
でも、なにぶんにも小麦粉のかたまりなので、食べ応えがする。
ほかのものが食べられなくなる。
こちらは少食になってきているので栄養順からいけば、ちくわぶまでは食べきれない。
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