お手玉
一緒に旅をする仲間に手芸好きが二人いる。
一人は、パッチワークが趣味で、いつも自作の素敵な新作バッグを携えてくる。
そして手縫いの小さな小物入れやらを集まる人数分作ってきてくれたりする。
同じものをいくつも作るのは、作ること自体が好きでなくてはできない。
無心に針を刺していく作業が楽しいそうだ。
もう一人はお手玉協会に所属していて、ネットワークも広がっているようだ。
「日本のお手玉の会」が組織されていて、様々な活動を行っているという。
東日本大震災の後では、被災地の人たちの心を慰めるために沢山のお手玉を持って行ったという話は聞いた。
また、手先を器用に動かさなければならないから、脳への刺激となり、認知症の予防効果があるといわれていて、その方面からも活躍の場を広げているようだ。
それで思い出したが、脳科学者の茂木健一郎さんが「今、お手玉の三つに挑戦している」という話をしていた。
帰りの新幹線の中でお手玉の話が出て、手芸好きのもう一人がたちまち大乗り気となり、熱心にお手玉の作り方を教わっていた。
その友達は昔、お手玉五つをやっていたというからすごい。
「今でもできると思うよ」と言っている。
みんな昔はお手玉をやっていた。ふつうは二つぐらいしかできないものなのだが。
せいぜい練習して三つぐらいが関の山。それ以上できる人は滅多にいなかった。
「日本のお手玉の会」では、お手玉五つは5段の腕前だそうだ。
次に集まる時には妙技を披露してもらえるだろうと楽しみにしている。
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