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2018年3月11日 (日)

古文書講座

古文書講座はそのまま同好会へと進める様になっているので、続けようか、講座だけで終えようかと迷っていた。
 
”古文書は復習が大事””習うより慣れろ”ということで、復習をしていたが、覚えが悪いから時間がかかる。
 
その後、牧村健一郎著『旅する漱石先生』を読み始めた。
 
私の読書は漱石から始まっている。
 
まず、漱石が湯河原で療養中に、内田百閒が借金をしにやって来て、漱石は即座に「いいよ」と応じた。このとんでもない人物に惹かれた。
それ以来、百閒さんは漱石と同じに大好きな人になった。
 
それから漱石は、中 勘助の『銀の匙』を絶賛していたので、『銀の匙』を読んだ。
幼いころの記憶が細かく綴られていて、感情の豊かさに驚いた。
 
また、漱石が「自分の娘にもこの本だけは読ませたい」と語った、長塚 節の『土』を読み返した。貧しい農民の爪に火を点すような日常生活を克明に描いていた。
 
『旅する漱石先生』で、漱石は国内のあちこちを旅している。
昨年、九州を旅したとき、熊本の小天温泉で、屋根上に『夏目漱石ゆかりの宿』と書かれているのをバスの窓から見つけたときはうれしかった。
これから先も漱石関連で楽しめることはいっぱいある。
 
頭の中で、蓄えられる場所は少ないのに、間口を広げる必要はないと思った。
古文書講座は6回を受講して終えることにしよう。
それだけでも漱石、鴎外、また、古風な書き方が好きな永井荷風の本を読むには随分と助けられる。
みな、漢文が達者で、読みづらいところがいっぱいあるから。

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