燕の巣作り
《母の日に息子たちから贈られたアレンジフラワー》
一昨年5月にわが家の玄関の上に燕が巣を作り、雛が生れて元気に巣立っていった。
それまでの親鳥の一生懸命に子を育てる姿、雛たちの可愛い様子を見て来た。
雛が生れてからは、玄関から出ようとするたび、仲間たちが数十羽と電線に集まり、少しでももたもたとその辺に居ようものなら、全部がけたたましく騒ぎ立て、必死で守ろうとしていた。だから私は外へ出るとき、そっと素早く出て、物陰から様子を見ていた。
翌年もやってきて巣作りを始めたが、途中で無残に巣が落下していた。
主人は巣が安定していなかったせいだろうと思い、板を固定し、次にやってくるのを待った。
だけど方々で聞いた話によると、巣を壊したのはカラスのせいであった。
去年の夏、公園の樹木を伐採、剪定することになって、大ケヤキを伐採してもらった。
この40年以上という大ケヤキにはカラスの巣があった。このカラスたちが近所を荒らしまくっていたのだ。
大ケヤキが無くなって乱暴者のカラスがどこかへ行き、わが家の安定した玄関の上に、また燕が戻ってきて、もう卵を温めているのだろう、いつも巣の中に一羽いる。そして、近くの電線に、よく、つがいらしい一羽が見守っている。
今に雛たちが生れて、親たちが懸命に育てる様子を、心和む思いで眺められることだろう。
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