朝ドラ「エール」
朝ドラの「エール」は、丁度その時間にテレビの前にいれば付けて見る程度だったが、ここしばらくは見ようと思ってテレビの前にいる。
というのは、今放送されているのが、戦後の懐かしい曲の数々であるからだ。
「長崎の鐘」は哀愁を帯びていて、幼いころよくラジオから流れていた。
また、3年前九州一周旅行をした際に、バスで永井隆博士の療養していたという場所の周辺を通りかかり、放射線科の医師であった博士は放射能に侵されていたが、さらに長崎原子爆弾が投下された後の悲惨な現場でも働いたという話、「この子を残して」という本の中で、妻を原爆で失い、自分までが幼い子供を残して死ぬことの我が子への悲痛な思いを書き記している部分などをバスガイドさんが気持ちを込めて語ってくれたことを思い出した。
今、テレビで「長崎の鐘」を聞いて、藤山一郎が歌っていた時の上品な姿が目に浮かんできた。自然に涙がこぼれてきた。
戦時中に生まれた私には「荒鷲の歌」の予科練の歌や、「さらばラバウルよ」なども幼稚園時代、元気な男の子が歌っていたことなど、思い出深い歌として思い出される。
大変な時代を生きてきたのだと改めて思う。
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