煎茶道具の炉屏(ろびょう)
【買ったらすぐに梵天をむしり取ってしまって、まったく興味を示さなかった爪とぎだったが、ファーを買ってきて取り付けたら、興味が湧いたようだ】
【竹製の炉びょう】
クルと私の間が少し縮まった。
カリカリを与える時は、私は足を投げ出し、容器を手で持って、足の間にカリカリを置く。
クルはエサが欲しさに、少しためらった後、怖さを振り払うごとく、カリカリに突進してくる。
食べている間は、空腹が満たされるまでは我慢と、一生懸命に食べる。
私はその間、クルの背中を撫でまわしている。
ほぼお腹が満たされると、ここいらで・・と、パッと飛びのく。
ところが、今日、初めて、食べ終わっても、2,3分間、私に撫でられるままでいて、ゴロッと横になりさえしたのだ。
撫でられることの気持ちよさが伝わったようだ。
煎茶手前で、客と主(あるじ)を隔てる結界の役目をする《炉屏(ろびょう)》というもの。
家で煎茶のお点前をおさらいするのに、必要もないのに炉びょうまで買っていた。
だが客に淹れるでもなし、一度も使ったことはなかった。
片付けが好きで、身の周りの不要なものをせっせと減らしているが、こんなものはどうしようもないと思っていた。
が、ネットで出品する仲介業者の手で、意外にもいい値で売れて、会社の人がお金を持ってきてくれた。
「相手の方が喜ばれていました」
多分、煎茶を教える人なのだろう。
こちらはすべて仲介会社の人にお任せしており、誰かが使ってくれるだけでもありがたい。その上、お金まで頂けたのはうれしい。
| 固定リンク
« 猫の本領発揮 | トップページ | 「88歳の自由」 »
最近のコメント