民生委員さん
地域のグラウンドゴルフの会員は16名でそのうち女性は5名だった。
ご夫婦で参加されているのは2組だった。
ご夫婦でいつも必ず出て来られていた奥さんが、春頃から出て来られなくなった。
膝が悪くて手術されていたが、また悪化して入院されたという話であったが、なかなか出て来られない。
と、入院している間に検査で癌が見つかり、その方が深刻になったという。
そしてついに先日訃報が伝えられた。
農家が多かったこの地区は40年前ごろ、宅地化が進み、若夫婦が住宅を購入し、一挙に人口が増加した。
そしてその親世代のほとんどが70代以上となった。
地区の民生委員は200人を超える老人に敬老の日のお祝い品を届けるという。
先日、同じグラウンドゴルフ仲間で民生委員をやっているMさんが犬を散歩させていた。
急に大きな犬を連れて歩いているので、聞いてみると、
1人暮らしの60代の女性が、具合が悪くなって入院してしまい、犬の面倒が見られなくなったので引き取って世話をしているという。
6歳の柴犬で、まだあまり慣れていないそうだ。
Mさんは50歳代の男性でお母さんと2人暮らしをされている。
内科クリニックでお母さんに付き添って来られているのを見かけた。
入院された女性はMさんという救い主が現れてどれだけ安心されたことだろう。
老いたり、一人暮らしになっても、犬や猫と一緒に暮らせば、温かい気持ちでいられる。
動物と自分の寿命は計り知れない。
だけど、もう年齢的にダメだとあきらめて、何もかも遠ざけてしまうのは淋しい。
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