『マチネの終わりに』
コロナで中止されていた、日本近代文学館が主催する文学講座の案内が届いて、7月末、久しぶりに会場の有楽町・よみうりホールへ行った。
猛暑が続いていた中、当日の気温が気になっていたが、幸いにもその日は幾分しのぎやすい天候で、暑さにあえぐことなく一日を過ごせた。
3時間目までは3人の作家がそれぞれ担当、4時間目はロバートキャンベルさんたち3人の座談会だったが、私は疲れるし、道中もあることだし、2時間で帰ることにした。
1時間目は平野啓一郎さんの”森鴎外”について、2時間目は島田雅彦さんの”萩原朔太郎”についてだった。
島田雅彦さんの話を聞くのは2度目だった。面白い人で、冒頭から笑わせてくれる。
平野啓一郎さんは、最近は新聞などでもよく意見を述べている、若手の芥川賞作家である。
遅まきながら『マチネの終わりに』を読んだ。
主人公のクラシックギタリストが演奏会で弾く曲目の選び方と、その曲に込める思いの深さに驚く。
マチネとは、フランス語で「午後の演奏会」のことだそうだ。
| 固定リンク
最近のコメント