高校同窓会

鎌倉で3年半ぶりに会った同級生たちは、いつもの続きのようにだれも変わったという印象はなかった。

11人が集合場所の北鎌倉からレストランまで送迎車で2回に分けて乗った。

途中の登坂は狭く、対向車が来ると、待機したり、後ろに下がったり、若い女性の運転技術に感心するばかりだった。

食事は彩りよく、見て楽しみ、味わって満足し、おしゃべりしながら楽しい時間を過ごした。

この後、東慶寺の階段脇の喫茶店に3時の予約をしていたが、すでに2時半。

30分ほど遅らせてもいいかと尋ねたら、「閉店が4時半なので、すぐに来てください」と言われた。

せっかく鎌倉に来たのだから、東慶寺なり、円覚寺なり参詣し、古都の景観を味わいたいと思ったが、鎌倉時間は早い。

そのまま喫茶店に移動した。

同級生だから、もう半分は80歳になった。さて、今後はどうするか、”もう、このくらいでいいんじゃない”と思う人は誰もいなかった。

なら、次の幹事を決めなくては・・・名残惜しいばかりに、すぐに申し出てくれる人がいた。

続いて、そのつもりではなかった私が、一緒にと釣られて言ってしまった。

さらに、案内状などの印刷関係は私が、と、厄介な手数のかかる仕事を申し出てくれる人もいて、半年後に開催がすぐに決まった。

これからは、くつろげるゆったりした場所と、おいしい料理と、たっぷりの時間さえ設けられればいい。

励まし合いながら、力づけ合いながら、老いの道を歩いていきたい。