自分にとって最良の生活を送っている人

英会話教室で、リタイア後の75歳を過ぎた今、好ましい生活を送っていると思われる男性がいる。

何でも包み隠さず自分のことを話される。

東北の出身で、工業高校を出て、自動車会社へ就職していたそうだ。

「工業高校ですからね、英語なんてそんなにやっていませんよ」とは言われるが、いつも予習をしっかりしてきて質問されたり、熱心に取り組まれている。

アルバイトで朝6時半から駅前の自転車置き場で自転車を整理する仕事は、みんなと挨拶が交わせて楽しいと言われる。

そうして、お気に入りの女性歌手がいて、年に数回、奥さんと公演を見に行かれる。

チケットはたいてい8千円とかだそうだから、大金を払っても、それが惜しいと思われないほどに大きな感動を味わえるからだろう。

それほどの好きなことがあるのはすばらしい！

こういう最良の生活を送っている人だから、人にやさしいし、親切な人である。