心不全で入院していました(2)
搬送されてすぐに肺のレントゲン、心電図を撮った。
すぐに「肺へ戻る血液が、弁で止められず逆流している。心不全です」と言われた。
その夜から、鼻から酸素を吸入し、尿管に管を取り付けられ、栄養補給の点滴と、心臓に心電図を常時取り付けており、手助けなしでベッドから下りることはできなくなった。
1日に7,8回看護師さんが来て、血液中の酸素濃度、血圧、熱、を測った。
血液中の酸素濃度は92~94%ぐらいだったが、2日間で酸素吸入ははずし、尿管から直接外へ排出していた管は3日間で取りはずされた。
その翌日からリハビリ担当者が来て、”廃用症候群リハビリテーション”というのが始まった。ほんの数十メートル歩くことから、階段を5段ほど上下したり、簡単なことだが、楽にして寝てばかりいるので、普通の生活に戻るためには大切なことらしい。
担当の女性は「大学を出て、国家試験を受けています」と言われていた。
この病院は、救急病院なので、緊急患者のためにベッドを空けておく必要があるので、いつまでも療養させてくれるところではない。
1週間から10日と言われていた。
血中酸素濃度は96~98ぐらいまでに、ほぼ正常に回復し、週明けの月曜日に「どうしますか?」と問われ、退院したいと言った。
肺のレントゲン写真、心臓のエコー画像を見せられた。
搬送直後の肺のレントゲンは、肺のほぼ5分の4ほどが白く上部がぼやけた状態で、退院前の写真では5分の2くらいがくっきりと白くなっていた。
心臓のエコー画像では、肺へと血液を送る僧帽弁と、三尖弁が太く曲がり、猛烈に逆流している様子が表れていた。
「20年ぐらい前に僧帽弁の閉鎖不全と言われていたのですが、その後何も感じたことはなかったので・・」
「心臓の弁も弱くなりますからね」
80歳になって、心臓弁膜症を持っていることを全く気にしていなかった。
そうか!これからは体を鍛えることよりも自分の体の中の変化に注意を向けていなければならないのだと、初めて自分の体力を過信していたことに気付いた。
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