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2023年11月29日 (水)

友達からの手紙

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友達から私の様子伺いの手紙をもらった。

開いてすぐに”こんな一枚ごとに絵が違う便箋があるのか”と、素敵だな!と思いながら、書面を読んだ。

先日、文房具を多く備えている鎌倉の書店へ、”かわいくて 美しい便箋” を求めて行ったそうだが、ほんの少ししか置いていなくて、”結局白い便箋を買ってきて、自分で絵を描きました” とあった。

今や手紙を書く人が少なくなり、需要がないということのようでした、と書かれていた。

手紙をもらって、その便箋や封筒、切手にいたるまで丁寧に選ばれていれば、その人のセンスが伝わり、余計の嬉しさがある。

 

手紙の中で、ファンケルの月刊誌に『一読・十笑・百吸・千字・万歩』が頭と身体を若く健康に保つ・・・という記事があったそうだ。

まとまった文を読む 大きく笑う 深呼吸を百回 千字ぐらい字を書く できれば万歩

というのだそうだが、「毎日これを行うのは難しいことですが、まあ心がけてみたいと思います」とあった。

 

手紙ならではの、人柄のにじむ、親切な情報をとても有難く思う。

これを頭に入れておいて、毎日、何分の一かでも実行できればよいがと思っている。

 

 

 

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2023年11月23日 (木)

まさかの円形脱毛症

前回髪をカットしてから、もう三か月ほどたったので、髪をカットしに行きたかった。

けど、洗髪する姿勢に無理はないかしらなどと自信がなくて思いきれなかった。

今日やっと大丈夫だろうと、主人に車で送り迎えしてもらって行って来た。

やっと順番が来て、髪を濡らし、カットし始めた。すると、美容師の先生が、

「あら、円形脱毛症になっていますよ!」と言われ、右後ろ中央あたりでハサミが止まった。

恐る恐る「どのくらいの大きさですか?」と聞くと、

「直径2cmぐらい。大分ストレスが溜まっていたんでしょうね」(かなり大きい)

ストレスというよりも、心臓機能の一進一退の状況が続く中で、不安な気持ちになったことはある。

手術後17日目に酸素吸入器がやっとはずせた。

トイレの前後は看護師さんを呼んで、管を携帯用酸素に繋ぎ変えねばならず、いちいち面倒だった。

トイレに行った回数を記録するのだが、利尿剤を朝昼飲んでいたので、多い日は22回もあった。

男性の看護師さんが「こりゃすごいなあ~」とびっくりしていた。

リハビリするときも酸素ボンベと一緒だった。

いつになったら酸素をはずせるのかと、まさか、酸素ボンベを引っ張って歩いている人を見たことがあるが、そんなことにはなりはすまいが・・・と不安に思ったこともある。

そんな心配がストレスになったのだろうか?

 

先生は「気にしなくても大丈夫ですよ。また毛は生えてきますから」

「この年になっていても毛は生えてくるんでしょうか?」

「生えてきますよ! もし治らないようだったら、皮膚科で薬をもらって付けたらいいですよ」と言われた。

と、全然心配なさそうに言われたのだが。

十日先の、次の心臓の診察の時に医者に尋ねて、生えてきているきざしがみられないようなら、”皮膚科へ回ってみようかしら”と思っている。

 

 

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2023年11月19日 (日)

運動が気になりだした

近くの友達が家で取れた柿を持って来てくれた。

「お寿司屋さんまで歩けそうなら、ランチのお寿司を食べに行きませんか?」

え? まだまだ一日の大半はベッドの上で過ごしている私にそんな体力があると思われていることに驚いた。

歩いて40分ぐらいかかるお寿司屋さんまで! それにまだ味覚が戻っていない!

「折角ならおいしいと思って食べられるようになってから!」と、それはまだまだ先のように思われた。 

 

それにしても、そろそろ運動が気になりだした。

骨粗しょう症の薬も飲んでいないし、骨のサプリメントも休んでいる。

どちらも併用していいと薬局から確認済みではあるが、今は心臓を回復させることに専心したいから、それを少しでも邪魔するようならと、遠ざけている。

実際、血液サラサラの薬は”納豆、クロレラ、青汁”は摂ってはならない”ことになっていて、診察の時、医師に尋ねると、

「ホウレン草、小松菜は週1回ぐらいなら食べていいです」と言われた。

そうまでして食べたいわけじゃないので、それからは食べていない。

 

今、気が付いた時に、リハビリの時教えてもらった、かかとの上げ下げとかをやっている。

 

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2023年11月15日 (水)

味覚の異常

肺に溜まっていた水を抜くため、利尿剤でしぼれるだけ絞り取られ、骨を皮が覆っているだけという状態で、全身しわだらけである。

顔は一重瞼がくっきりした二重瞼になってしまった。

アッという間に体重は減ったが、取り戻すのはなかなかだ。

それより困るのは、味覚が異常になっていることである。

口のなかは常に、苦みと塩味がしていて、食べるものにその味が加味されるから、うま味を感じられない。甘いものはよけいに甘く感じるので食べたくない。

果物でも、みかんや柿はいいが、バナナやマンゴーは甘すぎる。

だから、いつまでも食欲が湧かない。

早く本来の味覚が戻って、おいしいものをおいしいと味わえるようになったら、食べることが楽しみになるのにと、これが一番体重を増やすことへの妨げになっている。

 

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2023年11月14日 (火)

足の痛みがなくなった

左足の付け根が痛くなって、何かに捕まりながら歩いていたが、ようやく5日目に痛みが軽くなって、歩きやすくなった。

転んだり、何かにぶつけたりした覚えはないから、きっと心臓がよくなる過程で生じたのだろうと、今に、今にと我慢して待っていた。

飲んでいた薬でも組み合わせが変わったり、量が変わったりすると、薬同士の折り合いがよくなるまでこうしたことが起きるのだろうと、ひたすら心臓そのものは回復への道をたどっているに違いないと信じていた。

そういうときは体もしんどくて、寝ていることが多かった。

自分のためにも食事の支度だけはずっとしているが、そのほかに私の出来ること、したいことぐらいはしれている。

テレビでニュースを見たり、本を読むにも疲れないようになってきた。

ささやかでも、療養生活を退屈しないで、何かを得ていると手ごたえを感じながら暮らしていけたらいいと思っている。

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2023年11月10日 (金)

心臓の回復は一筋縄ではいかない

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心臓というものは、一筋縄ではいかないもののようだ。

先日、2週間ぶりの診察では、腎臓は徐々によくなっているものの、今度は「肝臓の値が悪くなっている」と言われた。

入院中、血糖値が高いと言われ、1週間ほど、食事の前ごとに血糖値を測られ、高ければインシュリンの注射を打っていた。

これも薬の副作用だったようだ。

今回の診察では、それでも先生は、「順調です」と言われた。

次回の診察は1か月後になった。

といっても今、腿の付け根のあたりが痛くて、足を引きずって歩いている。

診察の翌日からで、薬を減らしたり、量を増やしたりしたのがある。

診察を受ける前は、いつも、採血、レントゲン、心臓のエコー検査をしている。

薬は今4種類になった。

その切り替えた時、体に馴染むようになるまで、体内で調整が行われているのではないかと、勝手に思いながら、足の痛みが去るのを待っている。

 

 

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2023年11月 5日 (日)

家族の病気

先日、主人が白内障の手術をした。

歩いて30分ほどの所にある、日帰り手術が出来る病院だが、手術後の帰りと、翌日眼帯を外すのに付き添いが必要と言われた。

そこで、「いつでも私が出来ることならお手伝いしますよ!」と言ってくれている近くの友達に頼んだ。

車の運転が出来るので、たやすく引き受けてくれて助かった。

その後、その友達のご主人が脳溢血で入院されて1週間ほどになる。

 

また今月、高校の女子会があるのだが、親しい友達から「幹事の人に連絡がつかない」と急いでいるふうな電話があった。

「欠席の連絡をしたいのだが」と言う。ご主人が硬膜下血腫で今日手術を受けたそうだ。

みんなそう!  家族が病気になれば、心配するような状態でなくても、病人を差し置いて自分だけ楽しむには気が咎める。

だから、電話ではいつも「ご主人もお元気?」と聞かなければ後の用件が話せなくなることがある。

 

 

 

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2023年11月 1日 (水)

室生犀星の先見の明

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『 ふるさとは遠きにありて思うもの  そして悲しくうたうもの よしや うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても 帰るところにあるまじや 』

室生犀星の詩である。  

小説では「あにいもうと」「杏っ子」などが有名である。

室生犀星の『我が愛する詩人の伝記』を読んだ。

自身は72才まで生きた人であるが、親しく交友のあった詩人仲間たちの早すぎる死に対して、感慨深く語っている。

”もう後五十年たてば人間は六十歳くらいの年齢で、改健期の国家手術が行われ、いまの生年の二倍くらい生きられることはうけあいである。つまり心臓とか胃腸とか頭脳とか視力とかの老衰状態は、その部分の改健手術によって保存されるのである、その時世にあっては人間の性格というものの悪辣残虐な行為も、いまの倍加を意味するであろうが、・・・そういう天国(ごくらく)をみすみす指折り算えながらわれわれは死ななければならないことは、額に汗する思いなのである。”

 

このとき犀星は69才、1958年のときの感慨である。

まさに私たちはその通りの人生を生きている。

今起きている戦争の悪辣残虐な行為が、なぜいつまでも続くのか!

犀星はそんなところも見通していたようだ。

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