「百鬼園先生と私」
前日、耳が痛くて寝られなかったせいで、昨夜はぐっすり寝られた。我慢することもなく一日も早く耳鼻科へ行ってよかった。
今日はすっかり治ったようだ。
駅から歩いて3分という距離だったので、診察を終えた後、耳が痛いのはただの風邪気味からだという事も分かったし、気分が軽くなって、ゆっくり買い物をして帰ろうと思った。
デパートの食品売り場でいろいろ見たけれど、コレっというほど目新しいものは見つからず、カルディの入り口でコーヒーをサービスしてもらい、何か買わなくてはただ飲みしたようだし、どうでもいい缶詰のオイルサーディンだけ買って出た。
バスから降りて家まで10分歩かなければならないので、この暑さの中、できるだけ荷物は軽くしておきたいという事情もある。
バス停前の本屋さんで、新聞の書評でみた黒井千次の『老いの深み』を買いたかったので、入った。
確か、中公文庫だったな、と思いながら棚を探したが見つからない。「最近話題になった本」のコーナーも見たが、わからなかった。
店員さんに聞けばすぐわかることなのだが、書名が『老いの・・・』何だったかしらと思い出せなかった。
文庫本の棚を見ているうち、『百鬼園先生と私』というのが目に入った。
内山 保という内田百閒の書生をしていた人のエッセー集だった。
内田百閒は大好きで、書いたものはほとんど持っている。
7月に出たばかりの新刊本だった。大きな楽しみが出来た。久しぶりに百閒先生を味わおう。
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